魚突き・スピアフィッシング入門 道具の選び方 ゴーグル編

mask 道具紹介

私は10年以上魚突きを続けてきました。はじめはドン・キホーテに売っているゴーグルを使ってみたり、目の動きを悟られない鏡面レンズなどギミック系のゴーグルもいくつも使ってきました。私の知識を総動員してゴーグルの説明をしていきます。

ゴーグルを選ぶ中でいくつかの要素があります。自分は何を重要視するべきか考え、自分に合ったゴーグルを探してみてください。

レンズ色

レンズの色にもいろいろなものがあり、本当か否かはわかりませんが、それぞれのレンズに使用メリットがうたわれています。

透明

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一番ナチュラルな仕様です。ものによっては、透明度にこだわりをもって、「とても透明!このレンズは何枚重ねても向こう側が見える!」と言った製品も存在します。特殊な効果はありませんが、視界はとても明るい為濁りの強い時にでも快適に使えます。

アンバー

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「コントラストがハッキリする」と言われています。擬態している魚でも、くっきり見える為「発見しやすい」とも言われています。特にヒラメなんかは「浮いて見える」と言っている人もいました。私もこれを使っていた時期はありますが、ハッキリした実感を持ったことはありませんでした。

ミラー

mirror

光を反射してミラー状になり外側からは目が見えないレンズです。魚は目を見て生物と認識しているという説があります。大きな目は天敵である可能性が高いと言えます。体に大きな目の様な模様をもって、外敵を寄せ付けないといった魚もいます。このような生態から魚突きをする際も、目を見られなければ、ターゲットから逃げられにくいだろうといった考えで生まれたレンズのようです。

ゴーグル内容積

小さいほど良いといえます。海底に潜るときには、水深に比例して水圧がかかります。ゴーグルの中は空気で満たされているので、特に水圧の影響を大きく受けます。ゴーグルの容積が大きいほど水圧によって受ける圧力が大きくなります。この水圧によってゴーグルが目に吸い付く現象をスクイーズと呼んだりします。スクイーズが発生した時には、肺にある空気を鼻から出してゴーグル内の気圧と外側の水圧のバランスを合わせることで、締め付けは回避できます。しかし、肺の空気にも限りがあるので、ゴーグル内の容積をできる限り小さくして、スクイーズが発生しにくい状態にしておくに越したことは無いのです。

視野

もちろん広いほうがいいといえます。視野を決める要素には以下二つがあります。

目とレンズの距離

近いほど視野は広がります。前項目の「ゴーグル内容積」ともかかわってきますが、顔を覆うラバー部はできる限り小さく、目とレンズが近いほうがいいといえます。

レンズの幅

目とレンズの距離がある程度あったとしても、レンズが物凄く大きいゴーグルは視野が広くなります。

ラバー形状

日本メーカーで日本人向けに作られたモデルと、海外メーカーで外国人向けに作られたモデルではサイズ感が違います。魚突きブランドで出されているゴーグルは基本ヨーロッパ系の鼻の高い人種に合わせて作られています。鼻部の容積が大きい分には大きな問題にはなりませんが、日本のメーカーで日本人向けに作られたモデルのフィット感にはかないません。

体験談

私も初めはOmerやClessiといった魚突きブランドにあこがれて使っていましたが、水が入らない様にゴムバンドをキツく占めて使っていました。後に、マンティスlVという日本メーカーのゴーグルを購入し、使うようになりました。海外ブランドのゴーグル同様にバンドをキツく占めていると、簡単に水が入ってきました。それを防ごうとよりゴムをキツくとやっていると、鼻筋がフレームにぶつかりすごく痛い、、、全然合わないじゃないか!と感じていました。しかし、あえてゴムをゆるゆるにして付けると、まったく水が入りません。これは、もともとのラバーの形が顔にあっていたという事です。逆に、「キツく締めないと水が入る海外ブランドのゴーグルは合っていなかったのだ」という事にようやく気付くことが出来ました。

ラバー色

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透明と色付き(主に黒)があります。色付きをお勧めします。透明のラバー且つ、レンズにUVカットなどの加工がされているゴーグルの場合、ラバー部から光が入って、レンズに自分の目元が映り込んでしまう現象が発生します。これはマジックミラーで自分に光を当てると自分の像が反射して見えるのと同じ現象です。よって、ゴーグル内に光を入れない、色付きのラバーをお勧めします。

デザイン

cool

潜っている最中には誰かに見られているわけではないので、あまりこだわる必要がないと思いますが、やはりかっこいいゴーグルはテンションが上がりますね。でも、ゴーグルをしているときは、顔の皮膚が引っ張られ、変な顔になっているので、カッコいいも何もありません。良く見られているか心配する必要はないので安心してください。

レビュー

私が実際に使ったことのあるゴーグルをレビューしていきます。

海女さん風


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海女さん風のやつ!田舎の海際の商店とかで売ってるやつですね。これはシュノーケルとセットで1500円くらいで一番最初はこれを使ってました。あまりにも昔過ぎてあまり覚えていませんが、容積が大きくて、スクイーズが半端ないイメージです。あまり深く潜らない海女さんなら、問題にならないのかもしれません。視界も狭いです。いい点としては、「安い!」「現地で手に入る!」って感じでしょうか。

ドン・キホーテに売ってるやつ

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ドン・キホーテに売ってそうなゴーグルとシュノーケルのセットはコストパフォーマンス最強と言えます。これまで、ゴーグルの良し悪しを述べてきましたが、正直、このゴーグルで十分事足ります。私はこのゴーグルを4年くらい使っていましたが、水が入ってくるようになって「どうせ本気でやるなら」という想いで以降に紹介する高級モデルを使ってますが、突果に影響するほどの質の違いは無いと感じています。

i3- Mares

i3

このゴーグルは横にもレンズが付いていて、「視野が広い」をコンセプトにしています。確かに、陸上では視野が広く前面のレンズと側面のレンズから見える光景はつながっています。しかし、海の中で使用すると、水と空気の境目で光の屈折が発生するため、見える光景にはつながりがありません。横目で見た場合に「何かがいる」くらいのことは分かるかもしれませんが、真横をマンタが通り過ぎた時くらいにしか気が付けないと思います。しかし、このモデルは、下に向かっての視界もとても広くなっています。私が使ってきたゴーグルの中でも縦横含め、一番視界が広いのは事実です。

Star Elite – Mares

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スピアフィッシング用に作られており、容積がとにかく少なく、視野も広いモデルです。さらに、ミラーレンズのモデルがあります。しかし、このミラーレンズを使っていましたが魚が逃げにくいと実感できたことはありません・・・また、ミラー加工をすると一部の光を反射してしまうので、内側から見ると、暗く見えるといった短所があります。濁りの無い、晴れた日にはこのゴーグルで、高いパフォーマンスを発揮できるかもしれません。

Mantis lv – GULL

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私が使っている最強のモデルです。視野が広く、日本人の顔にピッタリくるので、バンドを緩く締めても水が入ってきません。また、このモデルに組み合わせられるレンズが数種類あり、私はアンバーを使っています。かなり高価ですが、壊れたパーツだけ交換して使う事が出来るので、丸ごと無くさない限りずっと使っていけると思います。

商品リンクがありませんでしたので、下位互換のmantis5のリンク載せておきます。リーズナブルで購入しやすいと思います。

番外編 Goproで動画を撮りたい人用

私の様に、潜りながらアクションカメラで動画を撮りたい人用に、マウントが付いたゴーグルも存在します。私は、MantisLVを使い続けたいため、ゴムバンドのマウントを使っていますが、このバンドは、「外れやすい」「ズレやすい」「カメラ固定位置が高く水面遊泳中カメラが水面から出てしまう」といったデメリットがあります。一度、波に打たれて、Goproをなくしたことがあります。あまり、ゴーグル自体の性能を重要視しない人は、マウント付きゴーグルを使った方がいいかもしれません。

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