魚突き・スピアフィッシング入門 道具の選び方 フィン/足ヒレ編

stingray 道具紹介

私は10年以上魚突きを続けてきました。はじめはドン・キホーテに売っているゴーグルとセットのフィンを使ってみたり、初心者ダイバー御用達のゴムフィンも使いました。私の知識を総動員してフィンの説明をしていきます。

フィンの種類

装着タイプ

「素足で装着するタイプ」か「ブーツを履いて装着するタイプ」か、また、ブーツでも「ソール有り」と「ソール無し」があり、組み合わせによって、足へのダメージコストパフォーマンスに影響してきます。

ストラップフィン

ストラップ

かかと上にストラップで固定するタイプのフィンです。基本的にはブーツを履いて装着する使い方になります。このタイプは、プラスチックでできたストラップで「パチン」と止めるので、脱着は簡単です。反面、ある程度複雑な機構部品なので、岩にぶつけた衝撃で故障しやすいイメージです。ストラップのゴム部も薄い作りなので、経年劣化をしている状態で無理に引っ張ったりすると切れてしまいます。魚突きでポイントまで岩場を歩いてENTRYすることを考えると、ブーツの上から装着できることはメリットですが、長く使いたいのであれば、あまりお勧めはできません。

フルフットフィン

フルフット

ポケットがあり、「素足」や「ソックス」,「ソール無しブーツ」を履いて装着するタイプです。以降で説明しますが、魚突きでよく使われるロングフィンはすべてこのフルフットタイプです。基本的には下に履ける耐久性最強のアイテムは「ソール無しブーツ」にはなりますので、ポイントまで歩いていると直ぐに破けてしまいます。そこで、私がたどり着いて最高のソリューションは「かなり大きめのフルフットフィンを購入し。ガチめのソール有りブーツの上から装着する」です。

フィンの素材

いくつかの材料はありますが、基本的には硬さだけで選んで問題ありません。

プラスチック

プラスチック

一番多く使われている材料です。ドン・キホーテにゴーグルとセットで売れらているフィンにも、万円超えするロングフィンにも使われています。プラフィンと呼ばれたりしますが、プラスチックだけでできているわけではなく。ポケット部や接合部はゴムが使われており、ヒレの部分がプラスチックの物をプラフィンと呼ばれています。耐久性は十分で、コストも低いので、一番お勧めのタイプです。

ゴム

ゴムフィン

ポケットや接合部によく使われており、ゴムだけでできているフィンをゴムフィンと呼んでいます。耐久性があり、柔らかく、ある程度の重みがあるので、ゴムを使ったフィンは初心者に扱いやすいといえます。

カーボン

カーボンフィン

 

高級素材で、ロングフィンのブレード部(ヒレの部分)に使われているものがあります。謳い文句としては、「しなりがあり推進力を生む」などと言われていますが、私は実感したことはありません。コストでいうと、プラフィンに対し3倍近い値段になりますが、それほどの効果は無いと言い切れます。また、岩場にぶつけてしまうと、割れの原因にもなりますので、扱いやすさ観点でも、プラフィンの方をお勧めします。

フィンのタイプ

ゴムフィン

すべてゴムでできたフィンです。丈夫で柔らかく、適度な重さがあり、初心者や脚力の弱い女性でも漕ぎやすいため、ダイビングショップでは重宝されています。魚突きをする上では、流れに逆らって泳ぐ為の推進力は生み出せないので、お勧めはできません。

ジェットフィン

水流を生むためにブレード部に穴が開いているタイプのフィンです。ゴムとプラスチックの混合であることがほとんどで、デザイン性に優れています。いろいろな形状のものがありますが、実際に使ってみても、「漕ぐ上で何の差分もない」というのが正直な感想です。魚突きをする上では、推進力が十分ではないですが、旅行でついでに持ってくなど、ライトな魚突きをする場合にはお勧めできます。実際に私は新婚旅行のタヒチに、このジェットフィンとアルミ銛を持って行き、現地の魚を突いて食べました(笑)

その時に持っていたフィンを紹介します。CressiのAGUAというモデルです。ロングフィンに近い長さのブレードで、しなやかなので疲れにくく、持ち運び時に曲がっても、時間が経てば元の形に戻ります、また、Cressiという魚突きブランドでありながら、めちゃめちゃ安い!なんとamazonなら2000円台です。ぶっ飛んでます。

ロングフィン

ブレードが1m近くある長いフィンです。プラスチック製と、カーボン製の2種類存在します。とても推進力が強く、魚突きをする上では、海流にのってしまった場合に脱出するためにも、ロングフィンを使う事はMustと考えています。自分の命を守るためにも、沖に出る場合は必ずこれを使って下さい。

私が使っているお勧めロングフィンはOmerのstinglayです。かなり柔らかく、価格も私が見たロングフィンの中では最も安いモデルです。交換用パーツも売っているので、壊れた部品だけ買ってきて補修することができます。

選び方

基本的に「長さ=推進力」と「硬さ=疲れやすさ」だけで判断して問題ないと思います。

長さ

長ければ、推進力は高いのですが、取り回しが難しくなります。

固さ

固いほど、漕ぎだした時の初速が速くなり、トップスピードも速くなります。固いフィンは脚力の強い男性には魚突きを有利にすすめられるメリットとなります。それほど警戒していない魚はゆっくりと距離を取ろうとすることがありますが、「泳が勝つ」といったことも可能になります。反面、長時間の泳ぎでは疲れやすく、足がつりやすいといったことも発生します。

フィンとブーツが合わなかった時の対処法

フィンのポケットが大きすぎた場合

ラッキーです。今持っているブーツから、ソールがより厚いブーツを使うようにしましょう。一回は買い替える必要がありますが、ソールの厚いブーツは耐久性が高い為、以降長く使えることになります。ブーツの選び方ページも参考にしてみてください。

フィンのポケットが小さすぎた場合

ソールの厚いブーツを買ったときに起こりがちです。私も今のフィンとブーツで発生しました。そんな時には、シリコンスプレーを使ってみてください。ポケットに吹きかけるだけです。「絶対入るわけがない」と思う組み合わせでも、シリコンスプレーを使えば、すんなり入ってしまったりします。使いすぎは、泳いでる最中に脱げてしまうといった事態を招くため、ちょうどいい分量を模索しながら使いましょう。

 

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