私は魚突きを10年以上つづけてきました。
先生の様な人はいなかったので、いろいろな道具を試して、独自の道具使用方法も考えてきました。
失敗も多くありましたが、その分洗練らされた道具と使用方法が残りました。
このページでは惜しげもなく私の知識を放出していきます。
必要な道具
「魚突きをやってみたいけど何が必要なのかわからない」そんな人の為に初級者向け、中級者向けに分けて必要な道具を紹介していきます。
初心者向け最低限必要な道具
ここでは、手っ取り早く魚突きを体験してみる為に、最低限必要な道具を紹介します。趣味として続かない可能性もあるので、「形から入るタイプ」でない人は参考にしてみてください。
また、ここで紹介する道具だけでは、沖に泳いで行ったり、荒れている海に入ることはとても危険なので、波や流れが無い海で安全第一でチャレンジしてみてください。
ゴーグル/シュノーケルセット
初めに用意するものドン・キホーテなどで売っているゴーグル・シュノーケルセットの様なもので十分です。これらは、高価なものと安価なもので性能に差が出る訳ではない為、はじめは、安く手軽に手に入るものを使ってみましょう。
フィン
水泳を習っていない人でない限り、フィン無しではまともに泳ぐことができないと思います。逆に言うと、泳げなくてもフィンがあれば魚突きは十分に楽しめます。事実本ホームページの管理人のマンゾーも全く泳げません。
そして、はじめに買うとした場合、ドン・キホーテで売っているようなものよりは、amazonなどで2000円程度の物を選ぶことをお勧めします。
いくら天候に気を付けていても、離岸流や見えない流れにのってしまう事はあり得るので、ある程度推進力を生み出せるフィンが良いでしょう。
ヤス
初めは竹ヤスを強くお勧めします。
長い銛は海中で扱いにくいうえに、長さに頼ってしまうと潜って魚に近づく能力を磨く訓練にもなりません。
水着
普通の水着のみでも問題ありません。
しかし、ウェットスーツを準備しないのであれば、岩場や波のある所で泳ぐのは止めましょう。
ウェットスーツは岩などにぶつかった時に体を守る役割が有ります。
中級者向け必要な道具
何度か初心者向けのおすすめ道具で魚突きをやってみて「本気で続けたい!」となったら、以下道具を揃えてみてください。
これらの道具があれば沖に泳いでいくこともできますし、技術が伴えば大型の魚を突くこともできると思います。
過去の記事で細かく各道具の選び方を説明しているので、是非参考にしてみてください。
あったら便利な道具
あったら便利だと感じる道具は魚突きを10年以上やっている私でも未だに変化し続けています。
最適解にはかなり近づいていると考えています。現段階での私のお勧めを紹介します。
メグシ
メグシはほぼマストアイテムです。
単純に棒に紐が付いているだけの道具ですが、突いた魚をキープしておくには必須のアイテムです。
水中ライト
夜潜りや穴突きをする場合は必ず必要です。
私のお勧めの格安水中ライトを紹介します。
2000円台なのに、丈夫で十分な明るさがあります。
私も3年くらい使い続けていますが、未だに故障はありません。
ローション or リンス
濡れている内側スキンのウェットスーツをそのまま着るのは不可能です!
乾いている状態であれば、ベビーパウダーを使う方法やビニール袋を使うと良いなどと聞きますが、実際に両方使ってみた感想としてはローションorリンスに勝てるものはありません。
空いたペットボトルに水orお湯を入れ、ローションorリンスを少し入れてシャカシャカします。
この液体をウェットスーツの中に入れると、驚くほど楽に着る事が出来ます。
しかし、最近はリンスというものが絶滅しかけています。何故でしょうね?
シャンプーや石鹸の様なアルカリ性の物は、長時間肌に付けていると皮膚の表面を溶かし、ヒリヒリするのでやめましょう。
私のお勧めの数少ない生き残りリンスとコスパ最強のローションを紹介しておきます。
バケツ(車移動できる人)
海から上がった後に以降で紹介するお湯タンクに入れたお湯でウェットスーツを洗う場合、バケツがあるととても便利です。
私はこのバケツでウェットスーツを直ぐに洗って、水を切った後、そのままバケツに突っ込んで、家に着いたらそのまま干して終わりです。
家に帰って疲れた状態でウェットスーツを洗うのはダル過ぎるので、車で移動可能な人はあるととても便利です。
ドン・キホーテに売っている1000円程度の物は直ぐに割れてしまうので、TUBTRUGSというブランドの物を強くお勧めします。これはすごく丈夫で長く使えます。
お湯タンク(車移動できる人)
20Lのお湯タンクにお湯を入れて持って行けば、海から上がった後に、道具とウェットスーツを洗うのに十分な量です。
外気が寒い冬には、EXIT後死ぬほど寒くなります。
家を出るときにこのタンクに50℃くらいのお湯を入れておくと、EXIT時にはちょうどいい温度になっています。
お金をかけるべき道具ランキング
中級者以上であれば、道具にこだわりたくなってくると思います。
そこで、私の経験から考える「突果に直結するお金をかけるべき道具ランキング」を紹介します。
順位が下の道具は高価であるからと言ってその価格分の効果が見込める訳ではないという事になります。
1位 銛
やはり銛は一番突果に影響します。
安いものは壊れやすかったり、重かったり(発射速度が遅い)、短かったりと魚を仕留める際に不利である点が多くあります。
究極的には、4m程度のカーボンモリに行きつくと思います。
それでも、2~3万円程度で買えるので、釣り具などと比べれば天井は低いのではないでしょうか。
2位 フィン
推進力の強いフィンを使う事で、少ないエネルギーで長距離を泳ぐことができるようになります。
また、潜水/浮上するときにも大きな効果が得られます。
フィンも銛と同様価格が青天井なわけではなく、ロングフィンであれば、十分であると考えます。
5万円以上するカーボンフィンなどもありますが、ここまでお金をかけても、効果はプラスチックのロングフィンと大きく変わりません。
3位 ウェットスーツ
寒さ、岩と接触することによる怪我を防ぐためにもいち早く手に入れるべき道具です。
夏しか潜らない場合であっても3mmのウェットスーツは購入するべきです。
また、5mmのセパレートウェットスーツを持っていれば、福島県の海に一年中潜れるだけの寒さ耐性を持つ事が出来ます。
4位 シュノーケル
上限でも2000円程度です。
シュノーケルは高ければいい訳ではなく、形状や太さなど自分に合ったものを見つけるまでいろいろなものを試してみることをお勧めします。
5位 ゴーグル
私はかなり高価なマンティスLVというモデルを使っていますが、正直なところ、価格分の効果は無いと考えています。
これも高価であればいい訳ではなく、自分に合ったものを探してみる事が重要です。
一点アドバイスを出すとしたら、日本人の顔の形状に合わせて作られた日本メーカーのGULLなどのゴーグルを使うべきでしょう。
OMERやCLESSIといったヨーロッパ系のメーカーのゴーグルは日本人の顔の形状に合わなく、水が入ってくることが多くあります。
6位 ナイフ
銃刀法違反に該当せず、ダイビング用で刃が無い物でなければなんでもいいでしょう。
ただ、万が一の時には命を救ってくれる重要なアイテムなので、必ず身に着けて潜るようにしましょう。
7位 ウェイト
重ければいいので、質の良し悪しはありません。できる限り安い物を購入しましょう。
しかし、ベルトはナイロンの物よりゴムの物をお勧めします。
ナイロンのベルトは泳いでいる間に回転してしまい、バックルの位置が腹の部分に無い事があります。
万が一の時にウェイト放棄しようとしても、バックルが何処にあるかわからないような状況では死亡のリスクを高めます。
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