私は10年以上魚突きを続けてきました。はじめは田舎の海際の商店に売っている海女さん風ゴーグルとセットのヘボシいュノーケルを使っていた時期や、弁付きや折り畳み自由形などいろいろなシュノーケルを使ってきました。私の知識を総動員してシュノーケルの選び方を説明していきます。
要素
基本的な構造はすべて同じですが、以下に説明する要素によって、使いやすさが変わってきます。
長さ
水面を遊泳中シュノーケルを使っていても、高い波や、顔の向きによって、排気口が水に浸かり浸水してしまいます。浸水してしまったら、肺に残っている空気を思い切り噴いてシューのケル内に残った水を吐き出さなくてはなりません(以降シュノーケルクリア)。頻度が多いほど獲物の探索に集中できなくなるので、浸水は少ないに越したことはありません。長いほど、浸水の頻度は少なくなります。反面、長すぎると、潜水時の抵抗になったり、シュノーケルクリアに必要な排気圧が大きくなります。何種類か使って自分にあった長さを選ぶ必要があります。
太さ
太いほど遊泳中の呼吸で抵抗が少なくなり楽になります。反面、シュノーケルクリアに必要な排気圧が大きくなります。
素材
基本はプラスチックですが、中にはゴムで出来ていて、折り畳みが可能なタイプがあります。遠征時など、バッグに詰め込まなくてはらない時には重宝します。
付加機能
基本的な形はすべて同じですが、「浸水を防ぐ」や「シュノーケルクリアを楽にする」為に弁が付いたタイプがあります。これらは、自分のスキルアップで補える機能であり、故障しやすいなどのデメリットがある為、このような付加機能の無いシンプルな形状をお勧めします。
口元弁
シュノーケルクリアを楽にする為の機構です。浸水してしまったときに、口元から水だけを排水できる仕組みで、シュノーケルクリアが苦手な初心者向けの機能です。弁は構造が複雑で、故障しやすく、弁に砂が入ってしまうと、普通に呼吸している時にも水が入ってきたりします。私はこの機能を備えていて、1シーズンもったモノは見たことありません。
排気口弁
排気口からの浸水を防ぐための機構です。排気口部にボールが入っていて、排気口が水中に浸かった時に、シュノーケル内に水が入らなくなる仕組みです。潜水時にも水が入らない為、シュノーケルクリアが必要なくなるので、これもシュノーケルクリアが苦手な初心者向けであり、機構が複雑で、とても故障しやすいといえます。口元弁と同様この機能が付いていないモデルで自分のスキルを磨くべきと考えます。
レビュー
レトロなヤツ
田舎の海際の商店に売っているシュノーケルセットに入ってるやつです。見かけはよくないですが問題なく使えます。弁付きよりも故障が無い分使えると思います。一点注意ですが、ゴーグルとシュノーケルを固定する付属のホールドは以下の様な、輪に通すだけのタイプなので、シュノーケルを口から外していると、スルリと落ちて無くしてしまうことがあります。
タヒチの現地民が使ってたヤツ
新婚旅行でタヒチに行ったときに、平気で25m潜る現地の人が使っていたタイプです。プラスチックで出来ていて、全く柔軟性がないただのパイプです。現地の人が使っていたのは画像よりももっと粗末でした。パイプが細いことから、シュノーケルクリアをしやすいと思い、購入してみました。残念ながら、一回使っただけで、海に置き忘れ、無くしてしまいましたが、一回使った感想としては、とても使いやすかったです。細いが呼吸は十分にでき、シュノーケルクリアもやり易い、潜水中の抵抗も少ないと感じました。価格も、リーズナブルなので、お勧めできます。
商品リンクありませんでした。見つけ次第、アップしたいと思います。
Corsica – Cressi
折り畳みができるタイプです。持ち運びに便利です。使い勝手も、特別弱点が無く、遠征が多い人にはお勧めが出来ます。
ZOOM – OMER
私が一番使っていた期間の長いスタンダードモデルです。頭のラインに沿って曲がっている為、動作をしてもずれにくいというメリットがあります。太いせいか潜水から浮上中、水の抵抗を受けて、ブルブルと震えることが多くありました。大した問題ではありませんが、他の物も使ってみたいという想いから、他のモデルを使うようになりました。
Slalom – OMER
私が今使っている一押しモデルです。ZOOMの頭のラインに沿う形状がよりフィットする形状に最適化されています。浮上中のブルブルも無く、不満は何一つありません。故障もしないので、今のところはこれをずっと使い続ようと思っています。
Breeze – Sporasub
Slalomを無くしたと勘違いしたときに慌てて買って使ってみました。最悪でした。浸水する頻度が高い。おそらく、頭にフィットせず、離れた位置に固定される様な形状(マウスピースの角度)な為、動作するときにシュノーケルの角度が変わってしまい、排気口が水に浸かってしまう為だと思います。お勧めはできません。
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